どうも、ひげづら(@higedura24)です。
ストップ高銘柄には株価上昇要因が存在しています。
中には「こんな材料で!?」と感じるものもありますが、大体はストップ高になるくらい良い材料を伴っているでしょう。
ただし、ストップ高は高値掴みにもなり兼ねないという考えがちらつくこともまた事実。
本当にストップ高になったからといってその銘柄に手を出して良いのかは疑問ですよね。
そこで今回は「ストップ高で大引けを迎えた90銘柄を対象に、1か月後にプラス推移になった銘柄がどれくらいの割合になるか」を検証してみました。
簡易的な検証ではありますが、今後につながる結果となりましたのでぜひご参考ください。
ストップ高銘柄における翌日以降の傾向とは
今回対象としたストップ高銘柄は、2019年11月1日~22日の間にストップ高で大引けとなった銘柄です。
惜しくもストップ高にならなかった銘柄もありましたが、それらは除外しています。
また、ザラ場中にストップ高となった銘柄もたくさんありましたが、それらも同様に除外していますのでご了承ください。
期間や90銘柄という点に特に意味はなく、
- 記事執筆時点が大体1か月後くらいになるストップ高銘柄
- 期間内の銘柄を足したらたまたま90銘柄だった
というだけです。
検証したかった項目は
- ストップ高で引けた銘柄は1か月くらい後にプラス推移しているか
- ストップ高銘柄のうち「寄らずのストップ高」がどれくらいあって、プラス推移に影響を及ぼすのか
という点ですね。
寄らずのストップ高はザラ場で寄り付くことがないわけですから、通常のストップ高より上昇力が強いと考えられます。
もし寄らずのストップ高が1か月くらいの中期的な上昇に寄与するなら、かなり大きな意味となりますよね。
では早速、1か月後にプラス推移となった割合などを見ていきましょう。
プラス推移となった割合
まず、該当期間におけるストップ高銘柄数は90で、そのうち記事執筆時点でプラス推移となっている銘柄は51銘柄でした。
この結果から、およそ1か月くらい経過した時点でプラス推移となった割合は56.7%となります。
ストップ高で買えていれば、ざっくりと半分以上は1か月後にプラス推移してくれている結果ですね。
ただし、それぞれの銘柄がどれくらいのプラス推移となっているかは記録していないので、マイナス推移と併せた時に資産がプラスとなるかはわかりません。
この辺りの計算は
- 株価がいくらか
- 1銘柄あたりどれくらい保有したのか
などにもよりますし、条件も決めづらいですね。
ただ、ざーっと見てきた印象では数%のプラスもあれば30%とか50%とかのプラスも割とあったので、そこまで悪くはなさそうかと思います。
3週間分くらいのデータ量ですが、半分以上が1か月後にプラス推移していたことは悪くないですね。
次に寄らずのストップ高銘柄がどれくらいあったかですが、90銘柄中32銘柄でした。
そのうちの19銘柄はプラス推移となっていて、割合としては59.4%という結果ですね。
全体割合が56.7%ですから、寄らずのストップ高の方が良い結果だったということになります。
それ以外の大陽線とか、下髭つきでストップ高となった銘柄は58銘柄でプラス推移は32銘柄です。
割合は55.2%で、寄らずのストップ高に負けるものの半数以上はプラス推移となった格好ですね。
以上の結果をまとめると
- 3週間ほどのデータではあるものの、1か月経過した時点で半数以上がプラス推移
- ストップ高銘柄の翌日以降の値動きは堅調なのかもしれない
- 寄らずのストップ高の方が上昇力が強く、プラス推移となる割合は高い
といったことが言えるでしょう。
ストップ高銘柄で翌日以降に利食いタイミングがあった割合
前述の結果から、ストップ高銘柄はもしかしたら何も考えずに買っても良いのかな?と思ったので追加検証をしています。
先ほどは大体1か月くらい経過した時点でのプラス推移を見ましたが、期間を限定せずに「ストップ高価格より高くなるタイミングが存在する銘柄数」を調べてみました。
簡単に言えばストップ高で買えたとして、翌日以降に利食いタイミングがあったかを見たわけですね。
もちろんストップ高銘柄の中には寄らずのストップ高も割と含まれているので、必ずしもそこで買えるわけではないでしょう。
ただ、ストップ高銘柄はやはり買いなのか?を知るためには良い検証になると思います。
ちなみに、一瞬でもプラスになったことがある銘柄は全てカウントしたので、
- 翌日以降に堅調な推移となった銘柄
- 翌日に一瞬だけ高値更新となっただけの銘柄
- 翌日以降に高値更新したが、1か月の間に墜落した銘柄
など色々なパターンがありました。
その結果としては・・・
該当期間にストップ高で引けた90銘柄のうち、翌日以降に一瞬でもプラスとなるタイミングがあったものは83銘柄。
割合で言えば92.2%という結果です。
なんだか耳を疑うような結果ですねー。
もしこれが本当ならあながちストップ高銘柄はなんでもかんでも買い!とやっても良いのかもしれませんね。
特に寄らずのストップ高となった銘柄に対しては比例配分に並んで、積極的に買って良いのかも・・・?
<関連記事>
かなり半信半疑でもっと多くのデータ量で検証する必要はありますが、これは次につながる結果ではないでしょうか。
押し目傾向について
よくよく考えたらストップ高に並んで片っ端から買うよりは、押し目を狙って買う方が現実的で手法としても成り立ちやすいですね。
というわけでストップ高銘柄の押し目についてもパラパラっと見てみました。
見ていてこんな流れが良いよなーと感じたのは
- ベース形成
- 出来高減少傾向
の2つですかね。
ベース形成は例えば・・・
こういったダブルボトムでふるい落としながら高値更新するようなパターンです。
このチャートは寄らずのストップ高から翌日に大陰線でふるい落として、さらにその後の安値でもふるい落としてます。
そこから中期線を割らずにぐーっと上がってきてるのはきれいですよね。
買い方としては安値とか、高値抜けとかが良さそうです。
出来高減少は・・・
こんな感じで段々と出来高が減少して、中期線で大きく反発しながら再上昇しているチャートなんかはよく見かけるかもしれません。
下げトレンドからストップ高になったということもポイントで、トレンド転換のタイミングを見ている可能性があるでしょう。
本当かわかりませんがストップ高銘柄は大体利食いタイミングがあるみたいなので、ストップ高価格よりも下げて押し目となるケースは要監視ですね。
まぁ、翌日以降もずんずんと押し目なく上がるのが一番強いとは思いますが。
ちなみに、実はもうひとつ狙い目だなと考えている押し目パターンがあるのですが、あえて書かないでおきます。
まとめ
いかがでしたか?今回はストップ高銘柄における翌日以降の値動きに注目してみました。
今回見た範囲では、ストップ高が中期的な上昇要因となるケースは多そうです。
また、寄らずのストップ高ほど上昇力は強そうで、その後の押し目もしっかりと見た方が良いのかもしれません。
押し目パターンとして良さそうなものもいくつかあり、状況を絞って監視していくことも有効だと感じました。
誰が聞いても文句ない材料で寄らずのストップ高となる銘柄を比例配分で買えることが理想ですが、押し目を狙っていく買い方が現実的でしょう。
関連記事には
がありますのでご参考ください。それではまた!