どうも、ひげづら(@higedura24)です。
個人的に株式投資のもろもろの中で一番難しいと感じるのは「株を売るタイミング」ですね。
- 何パーセントの利益で売るのか
- 何円の利益で売るのか
- チャートがどうなったら売るのか
- ファンダメンタルズがどう変化したら売るのか
今でもわからないことだらけです。ただ、経験上で感じていることや感覚的に売った方が良さそうと思うタイミングはあります。
この記事では
- 株を売れない心理
- 何パーセントの利益で売るべきか
- 利益率の目安や基本的な考え方
- 短期と長期目線の違い
などについてお話しました。株を何パーセントで売るべきか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
株は何パーセントの利益で売るべきか
そもそも株を売る時になぜ悩むのか考えたことがありますか?
私の考えでは
- 含み益があるのに売れない:もっと儲かるかもしれない
- 含み損があるのに売れない:株価が戻るかもしれない
という心理が関係しているからだと思います。これはどちらも「株価が上がるかもしれない」という心理ですよね。
そして「かもしれない」という不確定な要素があなたや私を悩ませている原因でしょう。
これを解決するには「株を何パーセントの利益で売るか」をあらかじめ考えておくなどの対策が必要です。この株を売る目安に関しては個人差が当然あって、最初は「どのような考えのもとルールを決めるか」からスタートするわけですね!
例えば、株を何パーセントの含み益で売るかを考えてみます。私は長期目線の銘柄は別として、大体10%の利益を超えてきたら少しずつ売りを考え始めることが多いです。
- 最初に1000株持っていたらまずは300株売る
- また株価が上がったら200株売る
- また上がれば売ったり、むしろ買い増したりする
と段々売っていくことで「まだ株価が上がるかもしれない」という気持ちとうまく共存する対策をとっています。ただし、この10%で売り始めるという対策は
- そもそも元手が少なくて複数単元買えなければできない
- 10%値上がりする銘柄でなければできない
など元手の大きさや銘柄選定技術なども関係してくるわけです。したがって株初心者さんなら
- 300株買って売り上がる
- 5%の値上がりで開始する
など同じ枠組みの中で違ったことをする必要があるのかなと思います。もしかしたらもっと最適な方法があるかもしれないし、性格によって私の方法が合わないかもしれない。
株を何パーセントで売るかを考える際には
- 自分が満足できるパーセントはどのくらいか
- 過去にそれを達成できた回数は多いか(目安として妥当か)
- 自分の性格を考えた時にふさわしい方法か
を自問自答することをおすすめします。
株における利益率の目安と基本概念
もう少し「株を何パーセントの利益率で売るか」を深掘りしてみましょう。そもそもな話ですが、株を何パーセントで・・・の前に「その株はいくらが適正値なのか」を考えるべきではないでしょうか。
例えば、よくある考え方としては
- 現状の株価が1000円だ
- 業績予想によると来期は30%も増益になるらしい
- 前回の業績予想発表時の株価は900円だった
- まだ10%ちょいしか値上がりしていない
- もしかしたらもう20%くらいは値上がりするかも?
- まだ割安なので20%の利益率を目安に買っておこう!
なんて流れはあながち間違っていないと思います。これをPER(株価収益率)で換算しても良いですし、企業の持つキャッシュや事業価値を数字に換算して考えても良いでしょう。大事なことは、
- 何パーセントという利益率目安も大事だが、株価の過熱感を肌で感じておく
- 過熱感があってこその目標利益率
- その利益率を達成していればいつでも売れる
- そこに経験則が相乗すれば危険を察知して売れる
ということです。株初心者さんの場合は前述のような考え方が中々できないでしょう。
そのため、最初だけ「何パーセントの利益率を目安にする」という形で売るようにして、段々と理屈が通った目安を考えていくのがおすすめです。目標達成できることが少なければ考え方が間違っているか、性格的にそこまで持ってられないなど何かしらの問題点があるのでしょう。
株初心者は数パーセントでも売るべき
「色々とよくわからないから何パーセントの利益で売ると考えておきたい」という株初心者さんは、数パーセントの利益で売ることをおすすめします。
下手に利益を伸ばそうとすると含み損になったりするので、3%とか5%とか、2%でも全然構いません。まずは千円でも利益が出る感覚を掴めばそれで良いのではないでしょうか。ただし、利益が出た銘柄の行く末までしっかりと見届けて下さい。
- 売ったあとさらに株価が伸びた
- 売ったあと株価が下がって胸をなで下ろした
- 売ったあと似たような株価でじわじわして、そのあと急騰した
こういった先の値動きを見ることで利益を伸ばす感覚や逃す感覚などを体験できますよね。それを知ることから始め、そこで終わらずにどうしてそうなったのかまで考えましょう。株価が伸びた銘柄の
- 事業内容やセクター
- 業績の伸び具合
- どんな材料が出たのか
- 財務面はどうか
- どんなチャートだったのか
といった特徴を覚えていけば「何パーセントの利益率で売るか」といった目安も伸びてくると思います。
バルサラの破産確率表とは
株初心者さんは数%の利益率でも売ればいいと言いました。しかし、偉い学者さんのお話では勝率が高くない限りそれを続けてはいけないそうです。理論的に利益率を考える際に「バルサラの破産確率表」というものがよく出てきます。
バルサラの破産確率表とは売買の勝率や損益率から、それを継続した場合の破産確率を導き出す表のことです。バルサラの破産確率表によれば
- 売買勝率:60%以上
- 平均損益比:1.8倍以上
なら破産確率が0になります。仮に平均利益率が5%とすると損失率は2.8%前後という計算ですね。損失の大きさがこのラインを上回ってくると破産確率も高まるので、
- 含み益を伸ばして損益率を改善する
- 売買ルールを見直して勝率を改善する
といった対策が必要となってきます。株初心者さんは数パーセントの利益率から始めるべきですが、理論的には「損失を半分程度に抑えつつ6割以上の勝率で続ける必要がある」ということなのでしょう。したがって前述のような考察をしっかりと行って、少しずつ利益率の目安を伸ばしていくことも必要です。
株を短期と長期で売る違い
株を何パーセントで売るかは私やあなたがその株を短期目線で買っているのか、長期目線で買っているのかにもよります。
例えばデイトレードであれば5%や10%の利益で大満足で売ることができますが、長期目線ならまだまだ伸ばしたいわけです。
また、長期目線でも「何年もずーっと持ち続ける」といった目線であればもはや利益率の目安はいらないのかもしれません。
基本的には短期ほど利益率の目安も小さくなりがちですし、長期ほど大きな利益率を目指すのが普通です。
また、銘柄の時価総額が小さいほど損切りや利益目標の幅は大きく取る必要があるでしょう。
これは時価総額が小さいほど値動きも大きくなりがちだからですね。
その他の要因にもよりますが、株を売る時の時間軸は目標とする利益率に影響するので特徴をざっくりとでも知っておくと良いでしょう。
以下、短期と長期目線の売買におけるメリットデメリットです。
短期目線のメリット
- 保有期間が短い分だけリスクが低い
- 大きく資金を入れて小さいパーセントで勝つ
- 大局が下げトレンドでも、保有している数日で上がれば良い
- 売買回数やロットでリスク調整しやすい
- 保有期間内の値動きだけ読めれば良い
- 少ない元手でも有利に立ち回れる
短期目線のデメリット
- 保有期間が短い分だけ利益は伸ばしづらい
- 売買回数やロットが増えると手数料がかさむ可能性あり
- ギャンブル的な手法を取ってしまいがち
長期目線のメリット
- 長い目で見れば業績やファンダ面に株価が収束しやすい
- 配当や優待など値動き以外の利益がある
- 売買回数が少なく、手数料が減る
長期目線のデメリット
- ある程度の資金力がないと不利
- 含み益か含み損で大きくメンタル面に影響する
決算前に株を売るべきか
利益率の目安を大きくして、「何パーセントにならないと株を売らない!」とした場合に問題になるのは決算発表です。
主に長期目線で問題に上がりやすい話ですが、決算期を見ずに短期トレードしてしまったケースもありますよね。
私の考えとしては「理由がない限り決算発表はまたがない」というのがおすすめです。
最近では特にその傾向が強いのですが、決算内容が良かったからといって必ず株価が上がってくれるわけでもないんですよね。
逆に悪材料であっても大きく株価が上がったりもします。
これは市場予想(コンセンサス)に届いたかどうかが関係しているのでしょうが、つまり決算発表後の値動きが読めないのと同義です。
長く持つと決めている株はそれなりの根拠があるので良いですが、そうでない限りは読めない決算発表をまたぐリスクを取るべきか疑問ではないですか?
リスクを取ることでリターンが上がる期待値が高いなら取るべきですが、そうでないなら取らない方が良いと思います。
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まとめ
いかがでしたか?今回は何パーセントの利益率で株を売るかをテーマにお話しました。
利益率の目安は個人差がありますが、株初心者さんはまず数パーセントの利益率で売ることから始めましょう。
利益が出た銘柄は必ずその後の値動きも見届けて、なぜそうなったのか考察してください。
段々と利益率や勝率も改善し、自分に合った目安は何パーセントなのかもわかってくるはずです。
短期か長期かによっても売る目安は変わってくるので、売買スタイルとも相談するべきでしょう。
取るべきリスクを考えながら、利益率を決めていきましょう。
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