どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株をやっていると、少し前までは見慣れた株価だったのにいつの間にか割と値下がりしている銘柄を見かけることがあります。
株式投資家という生き物はそういった株を見かけると買い時なんじゃないかと調べ始めてしまうものです。
というか銘柄ごとの株価をなんとなくでも頭に入れておいて、そこから乖離し始めるタイミングにアンテナを張っておかないと中々有望な株を割安で保有できません。
新興株ではそもそも企業の潜在価値が掴みづらいのですが、ある程度成長してきた銘柄であればその傾向は強いと思います。
ただ、問題は「急激に値下がりしたような暴落株を買うことは怖い」ということですね。
頭の中では買い時に見えるなーと考えつつも、実際に買う時は本当にそこが底値かはわからない不安があるのでジレンマがあるでしょう。
そこでこの記事では
- 値下がり株の買い時を考える手順
- 値下がり株の割安性を考えるポイント
についてお話しました。
私も皆さんと同じく値下がり株を買う時には不安があります。
しかし、その不安を少しでも和らげる為に考えていることをお話しますので、ぜひご参考下さい。
値下がり株を買う手順とは
では早速ですが、値下がり株や暴落株の買い時を考えるための手順をご紹介します。
- 値下がり株のチャート全体をPC上で俯瞰する
- オーバーシュートと言える株価はどこか考える
- 適正ラインを超えた時の反発具合を見る
- 想定に近い値動きであれば資金を少しずつ投入する
ではひとつずつ解説していきましょう。
値下がり株のチャート全体をPC上で俯瞰する
値下がり株や暴落株に対して最初に行うことは、チャートをPC上で俯瞰するという作業です。
現代の株式投資ではスマホアプリの機能が発達しているため、いつでもどこでもチャートを見ることが可能と言えます。
値下がり株や暴落株を見つけるきっかけもスマホアプリからかもしれませんが、本当に買いたいのであればPCで改めて確認することがおすすめです。
これは単純に表示できるチャートの範囲や、それを映す画面が大きいからですね。
したがってスマホよりタブレット、タブレットよりはPCで確認する必要があります。
画面が大きいことは思った以上にメリットがあって、
- 半年くらいの推移がまとめて見られる
- 縦軸がズレないので重要な価格もわかりやすい
- 安値や高値がどう効いているか一目瞭然
ということは正確な相場観につながるでしょう。
例えば「数ヶ月でチャートを切り取ると下降トレンドだが、長い期間で見るとボックス推移」といったケースはよくあります。
このケースで安値まで値下がりした場合、
- 下降トレンドだと考えていると下げ止まりは想定しづらい
- ボックスだと考えていれば安値が効くか確認する
という可能性はありますよね。
週足と日足の両方を確認すればある程度は防げますが、やはり縦長の画面で見るのと横長で見るのでは感覚は違ってきやすいでしょう。
まずはしっかりと大きい画面で流れを確認し、どの辺の株価が重要そうなのかを把握します。
それによってはどの辺りの株価で買うか考えられることもありますからね。
また、広い範囲で株価推移を見ると大きく動いた部分がわかりやすいです。
例えば・・・
こんなチャートであれば、なぜ上昇トレンドから値下がり始めたのか気になりませんか?
そのチャートを出しながら別ウィンドウで検索し、その情報とチャートを照らし合わせながらIRと株価推移の相関を見ていくとより流れがわかりやすいですね。
なぜ1年くらいの急激な値下がりや暴落が起きたのかもここで把握して、そこから値下がり具合を測っていくわけです。
オーバーシュートと言える株価はどこか考える
株式投資の世界にはオーバーシュートという考え方があります。
これは
- 一過性に暴落したことで企業価値以上に値下がりした
- 一過性に暴騰したことであまりに先の業績まで折り込んだ
といった状況です。
特に値下がりのパターンでは「投資妙味がある」なんて表現もされ、値下がり株や暴落株を狙う際のひとつの考え方になるでしょう。
私も値下がり株を買う場合には、そういった「企業価値よりも値下がりした株」に目をつけています。
特にわかりやすいのはやはりPERですね。
成長株を狙う、上昇トレンドに乗っている株を買うという意味ではPERなんて役に立たない面はあると思います。
しかし、企業価値を数値化して考えるという目的では使いやすく、株価と照らし合わせることで効果を発揮するでしょう。
例えば、どのセクターに属しているかにもよりますがPERの一般的な目安は12~15倍くらいです。
急落前の株価でPERが12倍として、そこから値下がりの影響で9倍まで下がったとしましょう。
これは株価に換算すると25%の下落ですが、
- 業績予想は増益傾向で問題なし
- 業績の進捗率も問題なし
- セクター内の雰囲気も問題なし
- 地合いだけは悪い
という状態なら買う価値は十分にあると思います。
どんな材料が出たのかにもよりますが、例えば「PER10倍前後で下げ止まる流れに入ったから買いを入れてみよう」など感じることは結構ありますね。
ただ、「これは下げすぎだろうなという考えがあってこそ」というのがポイントです。
例えば急騰株の急落は当てはまりづらく、新興成長株は特に除外したいところでしょう。
成長株のPERは50倍など当たり前ですから、それが30倍になったところで下げすぎかはわかりません。
それに企業実体も新興株は掴みづらく、本当にその見立てがあっているかなんて判断できないですよ。
そうではなく、いわゆる時価総額がそれなりに大きめなフェアバリュー株に目をつけて、その値下がりを監視するのが趣旨ですね。
ちなみにフェアバリュー株とは適正値で推移している株のことです。
理想的にはフェアバリュー株の急落のさらなる深掘りパターンが望ましくて、企業価値よりオーバーシュートした状態でヨコヨコ推移していればなお良いと思います。
急落すれば話題になりますし、銘柄属性を考えた時に長く持てるなら現物で放置しておけば良いでしょう。
地合いによる連れ安なのか業績に陰りが出ているのかなどを見極めることは難しいですが、狙う価値は十分にあります。
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適正ラインを超えた時の反発具合を見る
値下がり前はフェアバリュー株だったことを確認し、そこから暴落して「よしオーバーシュートだ」となったらヨコヨコをチェック。
そのあとは実際に反発する、つまり買われる動きがあるかを見ていきます。
最初の反発を確認する際には
- 出来高がしっかりとついているか
- ローソク足のひげはどのような特徴か
といったことに注目するのがおすすめです。
反発はV字回復である必要はなく、基本的にはヨコヨコを想定して監視していく流れが多いと思います。
例えば・・・
こんな形で、
- オーバーシュートから下げ止まり
- ヨコヨコしながら複数回の出来高急騰
- 安値を割り込むも下髭で戻す動き(ふるい落とし?)
- ヨコヨコで出来高減少傾向
を確認できればかなり買うタイミングが近づくでしょうね。
ちなみにこの値下がり株は業績悪化ではなく需給悪化懸念でオーバーシュートしている状態だと推測しています。
それに加えて配当利回りも割としっかりしていて、業績の進捗も良い状況です。
ここからさらに深掘りする可能性はありますが、それでも次の下げ止まりで資金を入れても良い例ではないでしょうか。
値下がり株を買う場合には落ちている最中ではなく、ヨコヨコで売りが止んでいるとか、二番底や三番底を形成しているような株が良いですね。
想定に近い値動きであれば資金を少しずつ投入する
オーバーシュート気味に値下がりして、そこから下げ止まりを確認したらいよいよ資金を入れるタイミングを計っていきます。
ここが一番怖くて難しい部分で、
- 自分の見立てがあっているか
- 新しい悪材料が出てこないか
- 大底だと思っていた安値を割らないか
という不安やリスクがよぎって中々買いを入れづらい気持ちはありますよね。
見立てに関してはある程度の場数を踏んでいけばわかってくるものですが、新材料などはいかんせん運の要素があるでしょう。
これは自分でコントロールできる部分ではないので、コントロールできる部分で対応する必要があるわけです。
例えば、買いタイミングを・・・
こういった安値に近い位置に指値をあらかじめスライドさせながらばらまいておくことは1つの方法です。
基本的には安値「圏」で買えればそれで良いのですが、その中でもなるべく有利な価格で保有できるように注文方法をコントロールするわけですね。
ただ、指値を置いておく怖さはあります。
もし安値を割り込んでいく流れになった場合は、これらを全て約定させた上で落ちていく流れです。
したがって、そうなるリスクを考えながら平均約定価格を想定して指値を配置する必要があるでしょう。
そういった意味では、
- 1単元ずつ細かく買いを入れる
- 最大保有株数を考え、下の指値ほど多く買う
ということも1つの方法ですね。
ただし、場合によっては1単元でも結構な痛手となる可能性が出てきますので、ヨコヨコ部分の値幅がどの程度かも見た方が良いです。
例えば株価が3000円だとして、1単元ずつ3分割で買えば100万近いポジション規模になりますよね。
取得単価から安値までの下落幅が5%でも5万のマイナスですから、そういったイメージを持ちながら買っていかないとメンタル的な問題で損切りしかねません。
おすすめは単元ではなく金額ベースで考えてから、資金を単元未満株で入れていく方法です。
ちなみに単元未満株とは1単元(100株未満)の売買ができるシステムのことですね。
例えば、株価3000円の値下がり株で1単元分(30万円)のポジションを作りたいとしましょう。
通常であれば1単元買ってしまえばそれで終了ですが、単元未満株であれば
- 初動で50株買うタイミングを探る
- 最初の買いからある程度安値に近づいたらもう50株買う
とやれば買いタイミングからの値下がりに対応でき、取得単価も間を取ることが可能です。
つまり、理論的には2回目の買いから半値戻しで損益0という計算ですね。
もちろん、
- 2分割買いにおける2回目の買い比率を上げて取得単価を下げる
- 3分割買いにして値下がりリスクを下げる
といった方法を取っても良いでしょう。
急落や暴落している株に買いを入れることは怖いですが、コントロールできる部分でリスク調整しながら勇気を出して買う必要がありますね。
感覚的には最初にオーバーシュートを確認しているので自律反発も狙いやすく、調整した損益分岐点も超えやすいと思います。
値下がり株が内包しているリスクについて
値下がり株は、値が下がっているからそう呼ばれるのです。
そして株価が下がる場合にはなんらかのきっかけがあってもおかしくはありません。
例えば、大幅な窓開け下落となった株はオーバーシュートなどを考えやすいことは確かです。
しかし、それだけ急激に下げるには材料が必要ですし、その内容によっては適正価格よりも割安というメリットを上回るデメリットがあるでしょう。
例えば株式投資の長い歴史の中には、火災によって主力工場が全焼したケースがあります。
当然ながら株価は値下がりするわけで、そこからの下げ止まりを狙うことも可能です。
インパクトのある材料で急落したあとの株価は自立反発するでしょうが、そのまま決算発表付近まで保有することは危険だと思います。
なぜなら、これは「業績の低迷に直結するような材料」ですよね。こういった場合は忘れた頃に数字となって返ってくるので特に注意が必要でしょう。
値下がり株には内包されているリスクがあり、それと割安感というメリットのどちらが勝つか考えることが大切なことですね。
まとめ
いかがでしたか?今回は値下がり株や暴落株の買い時を考える手順をご紹介しました。
ポイントとしては
- 適正価格から値下がりした株を狙うこと
- なるべく大きな画面で、値下がり要因と株価の流れを追うことから始める
- ヨコヨコなど下げ止まりを確認し、出来高やひげの推移を見る
- コントロールできる部分でリスク調整を行いながら買い時を探る
ということが挙げられます。
現代の株式投資では100株未満でも買うことが可能で、そういった少額資金に適したシステムを有効活用することはおすすめです。
例えばSBIネオモバイル証券であれば
- 月額200円契約で登録(毎月Tポイントを200円もらえるので実質的には無料)
- 50万円以内であれば何回でも売買手数料はかからない
- もらったTポイントや、あらかじめ持っているTポイントでも売買可能
- Tポイントが貯まる仕組みさえあれば毎月ノーリスク投資も可能
という単元未満株売買が可能ですよ。
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外部参照リンク:SBIネオモバイル証券|手数料
関連記事には
がありますのでご参考ください。それではまた!