どうも、ひげづら(@higedura24)です。
この記事では
- 指値を入れているのに約定しないのはなぜ?
- 指値で約定する順番はどうなっているの?
- 指値の約定順番を機関投資家はどう利用しているの?
こういった質問にお答えします。
指値の約定順番は基本的な内容ですが、これを知っておかないと株式売買で困ることがあるはずです。
指値の入れ方も大事ですが、こういった約定ルールについても一緒に勉強していきましょう。
初心者さん向けになるべくわかりやすく書きましたので、ぜひご参考下さい。
指値の約定順番ルールとは
例えば、こんな板があったとしましょう。
この板には
- 2477.5円の売り板に600株
- 2476.5円の買い板に500株
が並んでいますね。
もしこの株をすぐ買いたい場合は、2477.5円より上の価格に指値注文をしてあげれば良いでしょう。
もちろん成行注文でも良いですが、その場合は思わぬ価格で約定する可能性があります。
しかし、あなたが「2477.5円よりもっと下の価格で買いたい!」と考えるのなら、2476.5円以下の価格に指値注文を入れることになりますね。
そうすることで現状の最良価格より下がったタイミングで約定させることが可能です。
そこで現状で最も高い位置にある買い板2476.5円に指値を入れることにします。
ただし、ここで注意してほしいのは「2476.5円になったからといって必ず買いが約定するわけではない」ということです。
指値注文の約定ルールには
- 価格優先
- 時間優先
という考え方があります。
価格優先とは
- 指値より成行を優先して約定させる
- 買い注文であればより高い価格を優先して約定させる
という約定ルールを言います。
また、時間優先とは
- 同一銘柄・同一価格ではより早く入った注文を優先して約定させる
- ストップ高・ストップ安では適用せず、比例配分とする
という約定ルールです。
今回の例で適用されるのは指値のお話かつスト高ではないので、「時間優先」の1つ目のルールですね。
したがって、2476.5円に株価が下がったとしても「先に並んでいた500株の買い注文」が約定してからあなたの指値注文が約定する順番になります。
よく「指値注文を入れているのに約定しない!」という声を聞きますが、それは時間優先ルールのため自分の約定順番がきていないからでしょう。
今回の例で言えば、
- 少しずつ買い板が減って、自分の約定順番がくる
- 2476.5円に500株より大きい売りがぶつけられる
- 2476.5円より下に株価が動く
といった状況で約定可能です。
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指値の約定順番ルールを利用した機関投資家の手法
ここからは機関投資家の手法のようなものを私の妄想として書きます。
というのも、私は機関投資家ではないので確証がないのです。
ですから、ここから先のお話は読み物として楽しんで下さい。
機関投資家はここまで解説してきたような「指値の約定順番ルール」を利用して、見せ板を行っているようです。
例えば、こんな板があったとしましょう。
この板は大体5000株前後が置かれている印象ですが、9250円には2万株の売り板が置かれています。
もしこれが見せ板とすれば、9250円の内訳は
- 平均の5000株
- 機関投資家の15000株
と考えやすいかもしれません。
実際のところの内訳はわかりませんが、イメージとしてこう考えておきます。
一般的に見せ板の目的は「それより下で買い集める」というものですので、
- 本当は5000株の売り需要しかないが、より大きく見せている
- 15000株は約定させるつもりがない
- 目的が達成されたらキャンセルするか自分で15000株を約定させる
と言い換えられそうです。
ここで問題なのは、「9250円に株価が近づいていくほど見せ板が約定する可能性が高まる」ということでしょう。
目的を達成するまでは15000株は9250円に見せ板としておきたいはずですよね。
したがって、約定しないように「一度注文をキャンセルして、再度入れ直す」という対策をします。
厚い注文が薄くなったり戻ったりする様子を見たことある方もいるのではないでしょうか。
こうすれば時間優先ルールに則って、自分より先に入っていた5000株が約定しない限りは見せ板が崩れません。
また、見せ板が継続されることで「売り需要が大きいのかな?」と考えた個人投資家の売り注文が入ってくるでしょう。
しっかり買い集めたあとは自分の空売りごと買い上がっていく流れです。
このように、機関投資家は指値の約定順番ルールを利用した売買を行っているのではないかと思います。
まとめ
いかがでしたか?今回は指値の約定順番ルールについてお話しました。
機関投資家の件は忘れて頂いて構いませんが、指値の約定順番ルールは覚えておきましょう。
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