今から株をやってみようかと思っているあなた。そしてまだ始めたばかりでとまどっているあなた。
株式投資を続けていくには「頭の良さ」が必要なのかなぁと思っていますか?
はい、その通りだと思います。
この記事では株に言えるだろう「頭の良さ」について
- 株全般に言えること
- デイトレやスイングといった投機面に言えること
- 長期投資面について言えること
にカテゴライズして書いてみました。
もしこの記事を読んで「私はこういった頭の良さと縁がないから・・・」と感じたのであれば、本当にすぐにでも株の売買を止めた方が良いですよ。
そのまま続けても絶対に損をするので、バイトやビジネスで収入を増やす方向性をおすすめします。
投資家は頭がいい?
まず株全般に言えることを述べます。
そもそも世間一般的に「頭が良い」とはどのようなことでしょうか。
想像しやすいのは国公立大学を出ていたり、数検や英検で高い級を持っている人ですよね。
あとはお医者さんや弁護士さんなど職業イメージも考えやすく、いわゆる学力が高い人を頭が良いと言うわけです。
じゃぁ株や不動産投資で成功するのもお医者さんや弁護士さんか・・・というとそうでもないのが面白いところ。
確かに投資にはある程度の資金力が必要なのでお給料が高い人ほど始めやすく、成功もしやすいです。
しかし、いくら資金があっても
- 現在持っている情報から客観的に状況判断ができる
- たくさんある選択肢から最善なものを選べる
- 選択するために自ら調べることができる
- 値動きパターンを発見して応用できる
など要領の良さや地道な作業を続けられる力も必要でしょう。
むしろ数学ができることや英語が堪能であることより上記のような要素が投資に役立つ割合は大きいです。
逆に言えば数学や英語が苦手でも国公立大学を出ていなくても大丈夫だというのが投資における醍醐味のひとつと言えます。
例えば・・・
こちらの銘柄は株価が1000円から15000円にまで右肩上がりになっていますね。
株価が15倍になっているので、仮に最初に100万円分買っていたら最終的な価値は1500万円という大きさです。
証券口座にそのお金さえ入っていれば買うための資格は必要ありませんし、中卒だろうと高卒だろうと大学院卒だろうと1株1000円で買って15000円の時期に全て売れば購入資金が15倍になって返ってきます。
昨今では未成年でも保護者の協力を得れば株を買えますし、買ってさえいればご両親のお給料よりも高いお金を手にすることだって可能です。
学歴や年齢に関係なく大金を手にできるのは株式投資の大きな魅力のひとつですが、いくつか問題がありますよね?
そうです、「株価1000円の時点で気づいて買えるかどうか」はまず大きな問題のひとつでしょう。
次に「気づくための方法はどうするのか」ということも同じくらい大きな問題と考えられます。
もっと言えば株式市場には4000銘柄ほどが上場しているので、そもそもこの銘柄にピンポイントで気づけるかどうかも疑問です。
ここで質問ですが、あなたならどうしますか?神頼みで適当に買いますか?
そうやってしまう人はいくらお医者さんや弁護士さんでも頭が良いとは思えませんよね。
株における頭の良さは工夫力だ!
数ある選択肢から良い株を選ぶためには工夫が必要ですし、それを継続していくためには再現性も求められます。
再現性とはいつやっても似たような効果が得られるという意味で、長く続けていくためには大事な要素です。
例えば「自分なりに良い株の条件を考えておこう」という思考はとても良いものでしょう。
また、そのために「過去に大きく株価が上がった銘柄を洗い出して共通点を見つけよう!」ということもとても良い工夫だと思います。
共通点を見つければそれがそのまま銘柄探しの条件になりますし、良い株の全体像がはっきりしますよね。
また、株価が大きく上がった銘柄が多い時期には国内外でどんな出来事があったのかも調べてみると良いと思います。
株価の上昇率が高まるためには一度株価が下がってくれた方が良いので、全体地合いはその点で重要と考えられるからです。
将来的に同じような状況になれば「次に大きな上昇率を発揮する銘柄はどれかな?」と意識して探せるので、過去に起きた傾向は非常に役に立ちます。
・・・あれ?ここでもまたわからないことがありますよね?
- どうやって過去に大きく上がった銘柄を探すのか
- 過去に起きた国内外の出来事をどう調べるのか
といった「検証のための方法論」が新たな問題になりました。
そうなんです。これらの方法論を考えたり、効率良く行うために工夫をしたり、株式投資をまじめにやろうとしたら結構地道な作業が多いんですよね。
次から次へと出てくる疑問に対して要領よく解決して、そこから得た知見を売買に生かせる人こそが株の世界でいう「頭の良さ」を持つ人だと私は思います。
株における頭の良さは売買スタイルで変化する
先ほど「良い銘柄の条件を明確にする」といったことを述べましたが、個人的に良い銘柄の条件はその人の売買スタイルによって大きく変わります。
また、そのことから「頭の良さ」もまた売買スタイルによって変化するので、求められる能力が変わってくるわけです。
ということでここでは投機面と投資面の両方から頭の良さを述べます。
投機面はリスクリターンのバランスが判断できるかどうか
まず投機面では「リスクよりリターンの期待値が大きいかどうか」を素早く考えられる人が頭の良い人です。
例えばデイトレで考えてみます。
あなたが買いたい銘柄の5分足がこんなチャートだった時にどう考えるかは頭の良さが如実に表れる代表的な状況でしょう。
- 買いたい根拠はどんなものか
- ここで買いを入れることでどれくらいのリターンを期待できるか
- ここで買いを入れることはどれくらい危険なのか
- 期待するリターンを得るために時間は十分に残っているか
- 大引けまであと1時間という時間帯を考慮するならロットやロスカットルールをどの程度修正するか
といったことを考え、売買をするかどうか素早く決断しなければなりませんよね。
デイトレは限られた資金を値動きだけで何度も出し入れするので、リスクリターンのバランスが取れていないと継続できません。
投機面ではこういったトレードの全体像をテンポ良く判断できる人、言い換えれば「頭の回転の良さ」が重要でしょう。
投資面は一を十にする力
次に投資面ですが、これは「ひとつの情報から色々なことを思い巡らせて最善の銘柄を選択できる人」が頭の良い人です。
例えば「今年の夏は猛暑だったので全国各地で熱中症となる児童が増加した」というニュースを聞いたとしましょう。
これを聞いた大半の人は「そりゃ大変だったね」で終わりますよね。お子さんがいる人なら「ウチの小学校は大丈夫なのかしら」とかそんなもんでしょう。
しかし、投資のベテランさんは違います。
- 猛暑はわかるけど、なぜ熱中症になってしまうのか
- 小学校の空調設備はどうなっているのか
- これが社会問題となる可能性はあるか
- もしなるようなら国は動くのか
- 学校に空調設備を納入している主な会社はどこか
など頭の中にいくつもの考えが浮かぶわけですね。
要は複数の人間が同じ情報を一斉に受け取ったとしても、投資面の頭の良さを持った人でなければチャンスをモノにできないということです。
こういった一を十にする力があると全然違うパフォーマンスを発揮できますし、何より「調べた人だけが知っている情報」を手にできます。
そこからどんな株を買えば良いのか考えられ、そういった経験が利益につながっていくでしょう。
まとめ
今回は株式投資に必要な頭の良さを3つのカテゴリーでご紹介しました。
株の売買は考えなしに行っても損失を出すだけです。いかに自分で工夫をしてわからないことを調べていけるかが鍵だと思います。
また、売買には少なからずリスクが伴うのでそれに負けないようなリターンと勝算が必要でしょう。
同じ情報を得てもそれを有意義なものに捉えられる人とそうでない人に分かれるので、この辺も地道な検証や経験によって培いたい部分ですね。