どうも、ひげづら(@higedura24)です。
移動平均線は傾きや並び順、ローソク足との位置関係などを見ることで再現性のあるエントリーや手仕舞いをすることが可能です。
株式投資をしている方で移動平均線を活用している方も非常に多く、テクニカル分析の代表的な存在のひとつだと言えるでしょう。
株式投資の世界には大昔から、そんな移動平均線を応用したエントリーの考え方があります。
その名も「グランビルの法則」。
グランビルの法則は買いと売りそれぞれ4つずつのエントリータイミングについて定めたものです。
この記事ではグランビルの法則における
- 合計8つのエントリーの解説
- グランビルを応用するための心構え
について書きました。株式投資初心者さんでも使いやすいテクニカルの考え方ですので、ぜひご参考下さい。
グランビルの法則とは買いと売りのエントリーポイントを示したもの
では早速ですが、グランビルの法則のシェーマを見てみましょう。
見ておわかりいただけるかと思いますが、買いと売りの合計8つのエントリーポイントはお互いに同じことを言っています。
買いも売りも同じタイミングで行っていますので、どちらかの状況を覚えてしまえば反対のポジションでも応用可能です。
グランビルの法則は
- 25日移動平均線
- 移動平均線を「超える・抜ける・離れる」際にエントリー
というのが基本的な考え方ですね。簡単ではありますが、ひとつずつ解説します。
グランビルの法則:買い①
グランビルの法則における買いエントリー①は、上向きに転じそうな25日移動平均線を株価がゴールデンクロスしたタイミングです。
これはいわば初動のタイミングだと言えそうですね。実際のチャートで言うと・・・
こんなタイミングでしょう。25日移動平均線が上向きに転じるためには初動の大陽線や、それがないとしても底値より上で連続的に推移する必要がありますよね。
ローソク足が陽線を連続し始めると
- 段々と25日動平均線が持ち上がる
- ローソク足が25日移動平均線を上抜けやすくなる
- 上抜けたまま維持しやすくなる
という効果があります。
こういったタイミングはグランビルの法則において最も初動に近い買いタイミングになるわけですね。
初動に近いタイミングで拾うわけですから値幅も大きくなりやすいメリットがあります。
トレンド転換に失敗する可能性もありますが、底値が近ければリスクも限定的と考えて狙うエントリーポイントでしょう。
グランビルの法則:買い②
グランビルの法則における買いエントリー②は、上向きに転じた25日移動平均線を下抜けたタイミングです。
これは「上向きの」25日移動平均線というのがポイントでしょう。実際のチャートで言うと・・・
こんなタイミングですね。
移動平均線が上向きに推移し始めたということは、約定平均値が上昇しても買われ始めているということですよね。
すなわち買い圧力が強まってきたということですので、上昇トレンドに転じ始めた25日移動平均線を最初に下抜けるタイミングは押し目買いの要素が強いです。
移動平均線には下抜けるとだらだらっと株価を下げる性質があるので、心配な方は25日移動平均線を下抜けたあと反発し始めるタイミングで買うと良いでしょう。
小幅なローソク足でゆるやかに25日移動平均線の上に戻ってくる動きは、自然な流れの中で売り圧力を消化していると考えられます。
グランビルの法則:買い③
グランビルの法則における買いエントリー③は、25日移動平均線の上昇が定着している段階で株価が近づいてくるタイミングです。
株価は上昇トレンドを描きながらも、うねうねと25日移動平均線に何度か近づいてくるパターンは多いですね。
実際のチャートで言うと・・・
こんなタイミングです。初動で保有できている場合は十分に含み益があるので、この押し目に耐えることは容易でしょう。
ここは上昇トレンドがしっかりと出ていて、なおかつ25日移動平均線まで株価が押し目を形成しているので乗り遅れた投資家が参入しやすいポイントでもあります。
グランビルの法則の中でもかなり買いやすいポイントですが、初動より値幅は小さくなると認識しておくべきです。
グランビルの法則:買い④
グランビルの法則における買いエントリー④は、唯一25日移動平均線が下向きの状態でエントリーを探るポイントです。
なぜ25日移動平均線が下向きなのにエントリーを試みるのかというと、移動平均乖離率の考え方を応用しているからです。
移動平均線には「株価が大きく乖離した場合に自律反発する」という性質があります。
したがって、例えば移動平均乖離率が-30%を超えてくるような局面ではリバウンドを狙うという考えもありますね。
実際のチャートで言うと・・・
こんなタイミングです。移動平均乖離率で逆張りすると確かに大きく取れることもありますが、個人的にはそれが継続されてトレンド転換するかが重要だと感じます。
実際のトレードでは、グランビルの法則における買いエントリー④をそのまま活用するのではなく、
- 2番底を狙う
- 大きく入れてスキャルピング気味に取る
などの工夫が必要でしょう。2番底については「株で逆張りする場合のおすすめチャートパターン3例を解説!」の記事で図説しています。
グランビルの法則:売り①
グランビルの法則における売りエントリー①は、下向きに転じ始めた25日移動平均線を株価がデッドクロスするタイミングです。
買い①のように、ここが下降トレンドの初動と考えているので手仕舞いポイントと考えても良いでしょう。
グランビルの法則で売りポジションを持つ場合は、ローソク足とうまく組み合わせていく必要がより強いと感じます。
例えば、売り①では「出来高を伴った大陰線などで25日移動平均線を下抜いてくれれば入りやすい」ですよね。
図のように、出来高を伴った大陰線があれば
- 上昇トレンドからの転換点の可能性
- 売りに巻き込まれた人が多そうな価格帯
- 下向きの25日移動平均線との重複シグナル
という状況を作りやすいので、一定のゾーンで売りやすくなります。
大陰線など弱いローソク足がなければトレンド転換しているか不安ですが、ローソク足の状況によって感じ方は変わるわけです。
グランビルの法則:売り②
グランビルの法則における売りエントリー②では、25日移動平均線が下向き推移を継続している最中に株価が上抜けたタイミングです。
25日移動平均線が下向き推移ということは、約定平均がどんどん下がってきていると考えられるので売り圧力が強いですよね。
ここは戻り売りのタイミングとなり、売りポジションを持ったり高値で捕まった場合には離脱することになります。
グランビルの法則:売り③
グランビルの法則における売りエントリー③は下降トレンドがすっかり定着し、株価が25日移動平均線を超えられないタイミングです。
25日移動平均線に何度も押し戻されているような規則性を感じたら戻り売りを狙う局面と考えます。
買いでもそうですが、図のように・・・
何度も移動平均線に跳ね返されているとそのうち株価が超えてくる動きを見せますよね。
そうなったら少しずつトレンドが弱まっている可能性もありますので無理をしないようにしましょう。
グランビルの法則:売り④
グランビルの法則における売りエントリー④は、買い④と同じく乖離率が高まったタイミングです。
要は上昇トレンドの最後に起きる打ち上げ花火ですね。この最高値圏でトンカチなど弱いローソク足が出来高を伴って発生したら売り④と考えます。
弱いローソク足は・・・
高値圏で連続性を持って出現するほどトレンドが一度終わる可能性が高まります。
高値圏で慌てて売りポジションを持たずに、落ち着いて監視するくらいがちょうど良いですね。
ローソク足や出来高と組み合わせるとゾーンが割り出せる
ここまでの解説でも述べてきましたが、グランビルの法則はあくまで25日移動平均線を例にエントリー「ゾーン」を示しているものだと考えています。
25日移動平均線を超えた瞬間にエントリーするのも結構ですが、ゾーンの意識をしておくと
- 分割購入
- 基点となるローソク足
- 出来高が厚い価格
といったことを必然的に意識することになるでしょう。
グランビルの法則でエントリーして良いのはどの範囲か考える際に、ローソク足や出来高は非常に役立ちます。
本体が異様に大きかったり、ひげが極端に長いローソク足を意識しながら、それに関わった投資家が多そうか出来高で探っていくとどこに指値を置こうか明確になってくるはずです。
グランビルの法則はFXで気軽に習得できる
ドル円など為替の動きを分足でじーっと見ているとおわかりいただけるかと思いますが、グランビルの法則は価格変動のうねりの中で絶えず形成されています。
5分足など時間軸が短すぎるとノイズも多いですが、1時間足や4時間足になってくると不思議とグランビルの法則に沿った値動きを観察できますよ。
実際にはローソク足が確定するまでに移動平均線付近で多彩な動きがありますので、その中でうまくポジションを取る練習はかなり勉強になります。
現代では少額で気軽にFXができる時代ですので、ぜひ実際のトレードでグランビルの法則を体感してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
いかがでしたか?今回はグランビルの法則の解説と、活用する上での心構えをお話しました。
グランビルの法則は私もかなり愛用している概念で、トレードの基礎となる考え方としておすすめできます。
ご自身でもどう活用できそうか考えてみてくださいね。
関連記事には、
などがありますのでぜひご参考下さい。それではまた!