どうも、ひげづら(@higedura24)です。
中長期目線で株を買う際には「現物」で取引しますよね。
現物とは自分の余力を使って自分のお金で株を買うこと。
つまり保有期限がなく、いつまでも株を保有することができます。
ただし、現物を買付ける際の手数料は信用取引に比べて割高になることもあるんですよね。
しかし!
今回ご紹介する手順を踏めば誰でも簡単に現物手数料を安く済ませることが可能です。
すでに実践している方も多いでしょうが、知らない方はこれからお試しあれ。
楽天証券なら現物手数料が安く済む!
早速ですが、まず現物手数料を安くする手順をお伝えします。
- 楽天証券に口座開設する
- 楽天証券のいちにち信用で買う
- いちにち信用の買い玉を現引きする
以上です。たったこれだけで現物手数料がほぼまるまる浮いています。
上記の通り、この手順は楽天証券でなければできないことです。
その理由をこれから説明していきます。
いちにち信用は現物よりコストを安く抑える信用取引サービス
株式投資の世界にはデイトレードという取引スタイルがあります。
簡単に言えば当日中に注文から決済まで終わらせるやり方ですね。
なるべく値幅の大きい銘柄を狙ってうまく短期売買すると、効率的に利益を得られるので非常に人気があるスタイルです。
デイトレードでは
- 短期的に何度も売買を繰り返すので手数料を何度も払う
- 差金決済の関係で余力管理が面倒
という理由から、信用取引が活用されます。
しかし、制度信用でも現物と同じくらい手数料を払うことが多く、コスト面で困るトレーダーも多かったのです。
そこで証券会社は「デイトレードに特化した信用取引制度」を設け、投資家やトレーダーを呼び込もうとしました。
それが
- SBI証券:日計り取引
- 楽天証券:いちにち信用
- 松井証券:一日信用
といった信用取引サービスです。
楽天証券や松井証券であれば
- 楽天証券:買付け手数料が無料かつ100万以上の取引なら金利も無料
- 松井証券:買付け手数料が無料かつ300万以上の取引なら金利も無料
というコスト面での優遇があります。
このサービスが導入されたことにより、約定金額によっては制度・現物手数料をまるまる浮かせることができるわけですね。
(手数料では互角ですが、約定金額による金利無料化面で楽天証券のメリットが大きい。)
参考に楽天証券の制度・現物手数料表を載せておきます。
ただし、いちにち信用はデイトレード特化のサービスなので、返済期限は当日中と定められているんです。
もしこの期限を超過した場合には
- 建玉の強制決済
- 強制決済手数料の請求
という流れになります。
強制決済手数料は3000円以上かかるので、コスト削減どころかペナルティの扱いですね。
現物手数料を抑えるため現引きを行う
そこで登場するのが「現引き」という決済方法です。
現引きとは「信用買いで保有している株を現物として引き取ること」です。
この現引き決済は証券会社によって手数料がかかってしまうんですね。
例えば松井証券の場合、現引きする際に約定金額の0.3%が手数料としてかかります。
しかし!
なんと楽天証券なら現引き手数料がかかりません。
したがって、前述の内容と併せて考えると
- いちにち信用で買い、現引きすれば売買手数料を削減できる
- 約定金額100万以上なら金利もかからない
ということになります。
例えば、100万円の約定を通常の現物買付けといちにち信用経由で保有した場合を比較してみましょう。
先ほどお見せした手数料表から、現物では100万円の約定だと売買手数料が378円(税込)かかります。
しかし、「いちにち信用 ⇒ 現引き」で保有した場合、手数料も金利も0円なので378円がまるまる削減できますね。
ちなみに、もし100万未満の約定であれば金利1.9%(これは業界最安水準)を支払う必要があります。
その場合は
- 約定金額 × 0.019 = A
- A ÷ 365 = 1日あたりの金利額
という計算でかかる金利額が計算できますよ。
50万の約定であれば金利は26円ほどですね。
いずれにせよ、普通に現物買うよりも10分の1程度に手数料が納まるのではないでしょうか。
この現引きで現物保有する手順は、
- デイトレ目的で保有していた株を翌営業日以降に持ち越す
- 株主優待をクロス取引する
という際にも役立ちますね。
特にデイトレをやっていて大きく下に掘られた場合、明日まで様子を見たいケースもあるでしょう。
もしくはストップ高の持ち越しなど。
普通に持ち越すとペナルティを受けますが、現引きしてあげれば現物扱いになるのでいつまでも持つことが可能です。
個人的にはトレード時間軸を無計画に伸ばすのはおすすめできませんが、有事の際には役立ちますね。
現引きで現物保有する際の注意点
今回ご紹介した方法に特にデメリットはありませんが、強いて言うならば
- 買付け手順が増える
- いちにち信用ができない銘柄もある
といったことでしょうか。
慣れてしまえばパパッと済ませられますが、ただ現物注文を押すよりひとつ手順が多くはなります。
いちにち信用は保有期限を過ぎるとペナルティがありますので、現引きのし忘れに気をつけましょう。
ちなみに現引きのリミットは当日の15:30です。ここを過ぎたらアウトなので覚えておいて下さい。
また、中には信用取引そのものができない銘柄もあります。
その場合はいちにち信用すらできないため、この方法で現物保有することはできません。
まとめ
いかがでしたか?今回は楽天証券のいちにち信用と現引きを活用して「お得に現物保有する方法」をご紹介しました。
普通に現物取引するよりお得ですのでぜひお試しください。
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