どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式投資はダマシ合いのゲームと言われています。
「この株は上がるぞっ!」と言われていたのに株価が下がったり、誰も見向きしなかったボロ株が突然急騰したりするものです。
そのダマシ合いはチャート上でも頻繁に見受けられ、「皆がロスカットしたタイミングで再上昇する」なんて状況も多いですよね。
そういった値動きを「ふるい落とし」と呼び、しっかりと利益を乗せていくためには対策が必要でしょう。
そこで今回は私が感じている「ふるい落としの対策」についてお伝えします。
チャートを見る際に意識するポイントとも言えますので、何かの参考にして下さいね。
ふるい落としの基本的な解説は関連記事で行っていますので、まだお読みでない方はこちらからご一読ください。
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ふるい落としの対策とは
では早速ですが、ふるい落としの対策をご紹介します。
最初に全て紹介してから、ひとつずつ詳細をご説明していく流れで見ていきましょう。
私が考えるふるい落としの対策は
- 材料や銘柄背景の強さを経験則から考える
- 直近安値や移動平均線などロスカットとなりそうな目安を見つけておく
- ベース形成をあらかじめ疑っておく
- 後出しじゃんけん的に反発を確認してエントリー
の4つです。
材料や銘柄背景の強さを経験則から考える
まずは「材料や銘柄背景の強さを経験則から考えること」が最優先の対策だと思います。
しょっぱなから経験則なんて言うのも申し訳ないのですが、何事も経験が大事なので仕方がありません。
なぜ材料や銘柄背景が大事なのかというと、「ふるい落としは株価を上昇させるために行うもの」だからです。
言い換えると上がる要因のないものはふるい落としても仕方ないと言えませんか?
逆説的な考え方ですが、「この銘柄はこれからも株価が上がっていく要因があるのだからふるい落としが入ってきそうだな」と考えることができれば、必然的にふるい落としの対策となるわけです。
ただし、この「これからも株価が上がっていきそうだ」という感覚は
- 日々の材料に目を通す
- 過去の類似事例を参考にする
- 多くのチャートを目にする
といったことで養われるものだと思います。
「こういった場合はこうなるからふるい落としだよ!」と簡単に対策をお伝えできれば良いのですが、チャートは生もの的な要素があるのでそうもいきません。
一応、例を出しておきます。
こちらをご覧下さい。
これはここ数年話題のテーマである「5G」に関連した銘柄です。
赤枠部分では出来高減少の保ち値で底値を形成するような怪しい動きがあり、安値を目安に入るポイントだと思います。
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案の定そこから順調に株価を上げていきますが、青枠部分で急落していますね。
問題は「この急落をふるい落としと思えるかどうか」です。
ポイントはこの銘柄がなぜ5G関連と言われているのかを考えることだと思います。
実はこの企業が担っている仕事は5Gの体制を整えるために必須なもので、ほぼ確実に恩恵を受けることができる企業という背景があるんです。
企業側もそういったスタンスで公式HPに事業内容を紹介していますし、まだまだこれからが面白い段階と言えます。
もちろんこの急落が止まらない可能性もありますが、そうなっても安値から少し下で損切りすれば良いだけのお話ですよね。
株を買った理由としても5Gの恩恵が崩れていないわけですから、ここはふるい落としと見てホールドでしょう。
結果的には・・・
やはり大反発をしてきれいな上昇トレンドに移行しています。
直近安値や移動平均線などロスカットとなりそうな目安を見つけておく
材料や銘柄背景の強さからふるい落としを連想した場合、どこを目安に行われるか考えておくことも対策となります。
目安の例としては、
- 直近安値
- 中長期移動平均線
- トレンドライン
がよくあるものでしょう。
絶対にここでふるい落としが入る!という意識はむしろ邪魔なので、心の準備程度に目安を考えておくくらいが対策としてちょうど良いですね。
例としては・・・
こんな感じです。
このケースでは度々25日移動平均線を割っては反発していますよね。
これは移動平均線でロスカットを誘い込むふるい落としとも言えるでしょう。
また、チャートの規則性とも言えるので「逆に増し玉をするポイント」と考えても良いです。
移動平均線でのふるい落としは繰り返すほどいつかは本当に割り込むわけですが、規則性を利用して値幅を取ることは考えるべきでしょうね。
ちなみに私は黄色枠部分でふるい落とされましたが、まだ株価は上がっていますね。
高値圏の大陰線でビビってしまいましたが、今考えれば急いで売る必要もなかったかなーとは思います。
やはりその時の心理状況で売ってしまうのが株の難しいところですね。
とはいえ、目安を見つけてふるい落としを考えておくのは良い対策と言えるでしょう。
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ベース形成をあらかじめ疑っておく
株価がもう一段上の価格に上昇する際には、
- ダブルボトム
- カップウィズハンドル
- なべ底・やぐら底
といったベース形成を行うことがあります。
こういった特徴的なチャートパターンを描く中で売り注文を吸収して、準備が整ったら再上昇する流れです。
例えば・・・
こんな形でカップウィズハンドルを描いているケースがあります。
ポイントは「カップウィズハンドルの中の安値を途中で割り込むタイミングがある」という点です。
ベースを描きながらも底値付近で安値を割り込むと、そこでロスカットする人達が出てきますよね。
それによって売り吸収が進んで上がりやすくなるのではないかな、と私は考えています。
ふるい落としがあってもおかしくなさそうな銘柄が下げ止まってきたら
- ベース形成
- 形成中の安値割り込み
に注目してみることも有効な対策と言えるでしょう。
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後出しじゃんけん的に反発を確認してエントリー
ここまで書いてきたことは保有中の株に関するふるい落とし対策が多かったですが、そもそも株を持っていなければふるい落としはチャンスでもあります。
もし目をつけていた銘柄が急落して、その後の値動きがふるい落としを連想させるものであればエントリーを考えても良いですよね。
例えば・・・
こんな風に赤枠部分で
- 大きな材料で大幅ギャップアップ
- そこから急落して安値を形成
- その安値を目安に長い下髭を引く(ふるい落としを疑う)
- 反発する流れを確認してエントリー
とやれば大幅ギャップアップで拾うより良い位置でポジションできます。
ふるい落としの対策というより新規エントリーを考えるという目線ですが、「直近で大きな動きがあった銘柄にふるい落とし徴候があった場合は要注目」と考えることは多いです。
ふるい落とし対策は一朝一夕にして成らず
色々とふるい落とし対策について述べてきましたが、最終的にはやはり最初に紹介した「銘柄の強さ」が大事かなと思います。
銘柄の強さは人によって感じ方は違いますし、それこそ経験がモノを言う世界でしょう。
私自身、「こんな銘柄たいしたことないでしょー」と考えていた銘柄が大反発して驚くことも多いです。
また、そういった銘柄に限って上手な人が持っていたりするんですよね。
自分では到底たどり着かない思惑までズバリと当てていたりして、すごい人だな!と感じることもあるわけです。
だからといってその人が天才というわけではなく、それだけ努力してきたからこそ見える世界なのでしょう。
自分もわかるようになるためには
- 日々の積み重ねと考察
- 多くのチャートを見て学ぶ
といった当たり前のことが必要だと思います。
ふるい落とし対策も一朝一夕にして完成できるものではないと思うので、ぜひご自身でも色々と考察をしていってはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?今回はふるい落とし対策についてご紹介しました。
銘柄の背景を考えつつ、チャートの安値やベース形成に注目すると良いですね。
また、継続してふるい落としチャートを考察していくことも重要でしょう。
ぜひご自身のふるい落とし対策を確立してみてください。